足底筋膜炎

足底筋膜炎(そくていきんまくえん)とは?

外傷がないのに、足を床に着けないほど痛くなった場合、足底筋膜炎を起こしていると考えられます。足の裏が痛むようになりますが、特にかかとの外側のふちあたりに痛みが出るケースが多いです。

一般に病院ではサポーターなどを装着し経過を見ます。通院してもなかなか改善されない場合は、ぜひ当院にご相談ください。足底筋膜炎を起こしている別の原因を突き止め治療します。

足底筋膜炎を起こすメカニズム

足底筋膜炎には「足底」という文字が入っているため足の裏ばかりが注目されがちですが、実は足底筋とは、ふくらはぎから足の裏の踵骨(しゅうこつ=かかとの骨)にかかる筋肉のことです。

かかとに続く筋肉である、ふくらはぎがつったり、硬直したり、このような状態ですと、 筋肉が上手く動かせず、かかとの骨に付着している筋膜が引っ張られ、それが剥がれることで痛みが起こります。症状が悪化すると、骨膜が変形し骨が尖り、骨棘(こつきょく)になってしまうケースもあります。

足底筋膜炎の原因とは

足底筋膜炎の原因は「使いすぎ」と言われることもあるようですが、そう単純なことではありません。腰が悪かったり、足の指や足首の関節の動きが悪かったり、運動しすぎ、立ちっぱなし、疲労の蓄積、血行不良など、さまざまな原因が考えられます。

例えば、仕事で座っている時間が長い方などは、足の筋力が衰え、同時に足の指や足首の関節が硬くなり、筋肉が上手く動かない状態になることがあります。そのような状態で無理な動きをするとかかとの骨に付着している筋膜が剥がれて、足底筋膜炎を起こすことがあります。

足底筋膜炎になってしまったら

「筋肉の老化だから、つま先立ちの筋トレをするように」と間違った指導をするところがあるようですが これは絶対にNGです。

つま先立ちは、余計にふくらはぎの筋肉を硬直させ、足底筋膜を引っ張り剥がしてしまうので、炎症が悪化し痛みが増します。

足底筋膜炎になってしまったら、とにかく使わないこと、休めることが一番です。血行不良を起こしている場合もありますので、冷やさないほうがよいでしょう。

治療方法は?

硬くなったふくらはぎや、足首、足の指の関節を緩めることで、足底筋膜に働きかけます。また、足の裏ばかりではなく、ふくらはぎ、腰の状態をチェックし、足底筋膜炎の原因がどこにあるのかを見極め適切な治療をします。サポーターやテーピングも必要に応じて行います。

足底筋膜炎は歩くときに注意を

足底筋膜炎を治りづらくしているのは、つま先立ちです。かかとが痛むため、ついつい、つま先立ちで歩いてしまいますが、これでは、ふくらはぎをさらに緊張させてしまい、症状を悪化させます。

靴の中にクッションを敷く、または、サポーター、テーピングなどを上手に使い、かかとをかばわずに歩けるように工夫しましょう。

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